タイトルのとおり、いつどこで誰がどうやって
人を陥れるのか緊張の糸が途絶えなかった。
日本の統治下に置かれていた1920年代の朝鮮で
まず何が起こっているのか、ストーリーを追うのにも
必死だったのでほんと油断できず‥。
(好い意味で)ただただ憔悴。
朝鮮人でありつつ日本警察の一員である
主人公、イ警部が独立運動グループ「義烈団」の
キム・ウジンを諜報するよう命じられるんですが‥
この2人関係だけはどうかクリアなものであって欲しい!
と願わずにはいられなかった。
イ警部、しれっと「 義烈団」に潜入するかと思ったけど
そうじゃないんですよね。
結局そこがストーリーのキーになっているという。
後半の列車シチュエーションとか、
あれだけじりじりと差し迫った諜報ものなのに
すごい盛り上がりで、
「うわ!誰っ!!!??」の大ピークだったなあ。
作り込みの細かさよ‥。
主人公は結局最後まで
日本警察なのか 義烈団かがわからない。
でも、単に情に流されたり感情的に任せたり
私欲に流されたりする訳ではなく、
終始根強い葛藤を抱えていることだけは
わかるんですよね。ものすごく人間らしいというか。
好い役に加え、重厚感ある凄まじい演技力でした。
手汗が止まらないコン・ユとのバディシーンも
たまらなかったなあ。もちろんラストの法廷シーンも。