まつけん

密偵のまつけんのレビュー・感想・評価

密偵(2016年製作の映画)
3.6
1920年代、日本統治時代の京城(ソウル)と中国・上海を舞台にした2016年の韓国映画。
スパイものというジャンルになるんだと思います。皆さんお馴染みのソン・ガンホ(タクシー運転手やパラサイト)、コン・ユ(トガニとか82年生まれ、キム・ジヨンとか)、イ・ビョンホン(色々ありすぎる)と超豪華な映画。
アマゾンプライムで観れますー!そして、140分の超大作です。

あらすじとしては、
1910年の日韓併合により朝鮮半島を支配(~1945年まで、35年間も続いた)していた時代、日本から独立しようと義烈団義列団という組織が立ち上がり、上海から爆薬を運び込み、主要施設を爆破する計画を立てる。
当時の朝鮮警察は、当時でいう朝鮮人と日本人で出来上がっている組織だった訳だけれど、この計画が警察に漏れてしまう。どうやら密偵がいるようだ、と。

ソン・ガンホが朝鮮警察で、コン・ユが義烈団の現場リーダー、イ・ビョンホンが義烈団の団長。ソン・ガンホは朝鮮警察に属しながら義烈団のコン・ユに近づいていくが…祖国のために活動する義烈団と、ある種祖国を売って、日本に与するソン・ガンホの葛藤、そして誰が密偵なのか…おっ、終わったか?と思ったら終わってなかったりとか、予想を超えて畳みかけてきます。
前半は結構ゆったりとしているし、少し分かりにくいですが、中盤からは拷問やアクションシーンなどが盛り沢山。

これ、原作はなくて、実際に起こった義烈団の黄鈺警部事件をオマージュしていたり、いろんな要素をうまく脚本に入れ込んで組み上げたようです、流石韓国映画。
出てくる人も実在した人物の名前を使っているらしい。

そして、感想としては…ちょっと前半で人物把握含めて疲れました。最後はちょっとすっきりするけれど。と内容はそこまでで、同じ時間あれば他の韓国映画を!w
ただ、コン・ユは格好いいので、それだけでも観たらいいと思う。
まつけん

まつけん