みずけん

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディションのみずけんのレビュー・感想・評価

4.0
わざわざお金を出してディレクターズ・カット版を初鑑賞。公開版は当時IMAXで見た。

公開版はとにかく話がとっ散らかってて起きることにいちいち説得力がなく、アメコミ史上屈指の駄作だと思った。ただ、このバージョンは公開版と印象がかなり違う。というか、アメコミ史上屈指の名作なのでは?

出てくるキャラクターが多いにも関わらずしっかりと背景が説明されていて全く迷子にならない。「ウォッチメン」もそうだが、各キャラクターの掘り下げ&キャラ同士の関係性が面白いおかげでアクション以外のシークエンスが超絶面白い。これは安いメロドラマとギャグ、サプライズでアクションを繋いでるマーベルには無い魅力。

一目見てザック・スナイダーとわかる複雑でダイナミックな画作りと、展開多めなのに読む行間をきちんと残している脚本。若干荒唐無稽な展開もあるが、公開版より遥かに説得力がましているおかげで案外我慢できる。

とにかく公開版で感じた疑問、欠点が全て解消されており「ああ、これがやりたかったのね。なるほど」と腑に落ちる映画。ザック・スナイダーは劇場で駄作を公開し、ディレクターズ・カット版で評価をひっくり返すという無能なのか天才なのかわからない奇妙な監督。
とうか、スーサイド・スクワッドの監督もスタジオに映画がめちゃくちゃにされたとか言ってたし、ワーナー側が無能すぎる?
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