このレビューはネタバレを含みます
巨大な怪獣たちが支配する2万年後の地球を舞台に、故郷を取り戻すべく帰還した人類の闘いを描いた、日本が誇る「ゴジラ」シリーズ初の長編アニメーション映画の3部作の第1作目である本作。印象としては、違ったアプローチで「ゴジラ」が描かれていることには興味を惹かれましたし、映像にも迫力があり目が離せなくなる要素はあることにはあるのだが、やはり気になるのは、設定だけがガチガチに固められただけで、面白みのないキャラクターと他作品と似たり寄ったりの安易な物語には魅力を感じられませんでしたし、台詞での説明が多いので大人向けの作品といったところ。なので、子供には少々理解に苦しむ点が多々ありオススメはできませんし、気軽に観るというよりは前のめりで構えて視聴する必要があるかと。ただ、本作は3部作の1作目なので大した物語は描かれておらず、前のめりで物語の背景を理解したところで肩透かしを食らいますし、物足りなさで胸がいっぱいに。字幕付きでの視聴が好ましいかもしれませんね。ただ、アイデアや発想は面白いとは思いますし、シリーズ作品を続けて視聴したいとも思わされたので、「ゴジラ」ファンには不向きな作品かもしれないが、決して駄作ではないかと。
