きー坊

トンネル 闇に鎖(とざ)された男のきー坊のレビュー・感想・評価

3.5
2020年32本目。韓国の役者のなかでも好きなハ・ジョンウとペ・ドゥナ共演作。Amazonプライムでリストに入れたまま見ていなかったので鑑賞📽

自動車ディーラーのイ・ジョンス(ハ・ジョンウ)が、家族の元に向かう途中でトンネル崩落事故に巻き込まれ、救出されるまでのストーリー。

ストーリー自体は緊迫した状況が続く話ゆえに、見ていて苦しかった。ただ、終盤はだいぶ畳み掛けてる感じがしたので、もったいないなとも思う💭
だけど、この作品を見て3つ印象に残った🖊

【印象に残った点】
1.公共物崩壊事故を取り巻く諸々の描写
メディアが生き埋め日数の連続記録を気にしていることとか、密室空間で対応を無駄に議論しているところとか、最低だなと思いながらも、どこでも実際にあるのかもしれないなと思うと気持ちがどんよりした😔
それから、韓国にいた時に、漢江の聖水大橋崩壊の事故など、公共物が崩壊する事故の話を聞いたことがあった。だから、ストーリー自体は、実際に起こった事故だと言われても何ら不思議ではないなと、ぼんやり思ってしまった💭

2.キム・ヘスクさんの新たな一面
長官役のキム・ヘスクさんは韓国映画・ドラマでは、庶民的な母親役で登場するので、柔らかなイメージがとても強かった。だからこそ、長官役という社会的立場があって少々お堅い感じの役を演じていること自体が意外だった🧐

3.映画全体の緊迫感を和らげるテンイ🐶ジョンスと同じように生き埋めになっている女性・ミナの飼い犬テンイは、ストーリーが進むにつれて、ジョンスの心の拠り所になっていただろうなと思う💭特に、ドッグフードのありかへ誘導するテンイには本当にほっこりした😌

自分が実際にジョンスと同じ状況に置かれた時、同じような対応は絶対取れないなと思ってしまった。辛いけれど。だから、少し躊躇いながらも水を分け与える、生き延びるために小便を飲むというジョンスの行動には畏敬の念すら抱く💭そう感じた映画だった🎬
きー坊

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