おとうちゃん

アシュラのおとうちゃんのレビュー・感想・評価

アシュラ(2016年製作の映画)
4.0
全く違う...表の顔と横の顔!

『哭声コクソン』『お嬢さん』
今年、立て続けに公開された韓国3大サスペンスの1本は全員悪人アウトレンジも真っ青な悪役ショーだった。

「阿修羅」...仏教では、その闘争的な性格から人と鬼畜の間に追加されたと言われる、3つの顔と6本の腕を持つ神。
『アシュラ』とは上手く付けたもの。
汚職刑事vs極悪市長vs悪徳検事
3つの顔と6本の腕がそれぞれの思惑を持って、もがけば もがくほど鬼畜の道にまっしぐら。

まさに三つ巴の修羅の道!

中でも天晴れな悪役ぶりを披露したのがファン・ジョンミンが演じる極悪市長のパク・ソンベ。
自らの私利私欲のためなら殺人、恐喝はもちろん土下座、フルチン、自傷行為...とにかく なりふり構わない。

ここまで圧倒的に悪党だと、逆に爽快...さながら韓国のジョーカー!
悪の巣窟...それはアメリカの「ゴッサムシティー」そして韓国の「アンナム市」
「パク・ソンベ!...パク・ソンベ!...」
観終わってからもシュプレヒコールが耳について離れない!

負けてないのがクァク・ドウォンが演じる悪徳検事キム・チャイン。
弱い者いじめ しかしない嫌な奴。
自分が優位な時の弱い者への なぶり方。
不利になった時の手のひら返した屈伏感。
こういう奴とは生涯 関わりたくない。

この二人は絶対に信じてはいけない!

チョン・ウソンが演じる主人公の汚職警官ハン・ドギョンも、かなりブッ飛んだ悪い奴なのだが、この二人の板挟みに合って、むしろ同情すら感じる。

そりゃストレスでコップくらい食べるわな
ヽ(´o`;オイオイ!

そんな、悪い奴らが ブチ切れて ぶつかり合ったら どうなるか想像して欲しい。
ラストのバトルは、その想像を遥かに上回るだろう。

全員悪人 全員鬼畜...アンナムの雨は赤い!

次は『お嬢さん』だヽ(^。^)ノ♪