凄まじい激流。
韓国ノワールの金字塔になりうる。
カーアクションや銃撃戦などどうやって撮影しているのか検討もつかない場面がいくつかあった。
心理戦、頭脳戦の序盤から、一気にレッドゾーンに入る。
激怒や憎悪を感じさせるやりとりの連続で、ある種のトランス状態に陥ってしまう感覚。
クライマックスの銃撃戦の細部の描写、銃槍や致命傷がリアルで、台詞や表情に見え隠れする登場人物たちの暗い感情に説得力がある。
こういう作品は主流(メインストリーム)には程遠いだろう。
明らかに支流の、それも激流だ。
心をもみくちゃにされるほど激流を望むなら、一見の価値がある。