RIO

否定と肯定のRIOのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.9
ホロコースト否定論を否定する

自由に表現して良い事との相違
その自由を悪利用すること 公のものは嘘や説明のつかない事であってはならない

冷静さを欠いてしまう自分にはお仕置きのような教えを貰いました
言いたい事をパッと口から出るデボラと対照的に弁護士たちのカッコ良いこと
機微を掴んで確実に事実を重ねていくリチャード・ランプトンがアーヴィングに見せたラストの感情が良かった
法廷でやっと良い流れが出てきての裁判官が凍りつくような質問をしてきて そんな展開なのも面白かったです

パッションの表れが知的に満ちている
デボラが本当に伝えたかったことに深淵なものを感じた
それは裁判を通して彼女が沈黙を強いられたこと もう聞くことしか出来なくなったことで語ることのできない地底からの声が聞こえてきたのではないかと思えた 沈黙は全てのものをはらんでいると本で読んだことがある
RIO

RIO