NAOZY

否定と肯定のNAOZYのネタバレレビュー・内容・結末

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

歴史は勝者が作るものだとすれば、歴史の真実とは何なのかを考えさせる。
「ガス室はなかった」という特集をした雑誌マルコポーロは廃刊に追い込まれるという出来事も日本ではありました。
ホロコーストの真実を追求するには肯定も否定も等しく並べて議論すべきなのだが、戦争が絡んでいると勝者側の論理が有利に働いてしまう。
米国も日系人を強制収容所に押し込めていたが勝者なので敗者のドイツほど厳しく追求されない。
日本も戦争の敗者なので慰安婦問題や南京大虐殺などで批判され続けている。
この映画は実際に起こった裁判をもとにしているので、被告側の弁護士の対策は興味深かったが、論点としてはホロコーストの真実を検証するのではなく、原告側の発言の変遷による信ぴょう性に焦点を合わせているために期待したほど展開に捻りもなく終わってしまったので、やや物足りない感じでした。
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