ゆうゆ

ガール・イン・ザ・ボックスのゆうゆのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます


夫婦に拉致されたヒッチハイク少女が奴隷として監禁されていた実話ベースのお話。前に仰天ニュースでも扱われていた事件。恐怖を植え付けられての洗脳の恐ろしさ、逃げるチャンスはいくらでもあったのに そうはさせない心の拘束がもどかしくて苦しい。
極限に追い詰められた精神状態の中でも彼女の心が壊れることなく 男ともずっと一線を引くことができていたのは信仰の神の存在があったから。無宗教の自分ならストックホルム症候群的に犯人に依存しないとは言いきれない怖さもあった。3人で暮らす狭い空間では気にならなかった男のビジュアルが 主観から客観性に変わる彼女の家族との対面シーンではわたし的に異様にキモく見える不思議。身勝手な欲望で人生を奪われ心身共に閉塞的に苦痛を受けた女性の恐怖は計り知れず 男は104年の終身刑となっているが彼女達の痛みを償うにはあまりにも軽すぎる気がする。
同じように男に手篭めにされて夫婦となった嫁目線の視点で観ると また違った苦しみでこれまた気が滅入りそう。
ゆうゆ

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