きぬきぬ

Worried About the Boy(原題)のきぬきぬのレビュー・感想・評価

Worried About the Boy(原題)(2010年製作の映画)
3.6
ボーイ・ジョージがカルチャー・クラブで人気を博しスターとなるものの、1986年のドラッグ所持逮捕でバンドは活動休止に追い込まれる、堕ちた偶像である彼の自伝的回想のような青春時代である80年代ロンドン・アンダーグラウンド・カルチャーを中心に描いた劇場映画でなくて、イギリスのTV映画。

ドラァグクイーン的ファッションやメイクで学校や家族から浮いていた少年は家を出て、ニューロマンティックのバンドマンが集まるクラブBLITZで働くようになり、出逢ったカーク・ブランドン(リチャード・マッデン)に恋をする。でも次第にカークの気持ちは離れて行き、それでも彼の影響かきっかけかジョージもマルコム・マクラレンに売り込んで音楽をやるようになるのだけど、音楽映画でなくて、一人の繊細なゲイの青年が自分らしい生き方と恋に悩み惑う青春が描かれてる。

若いダグラス・ブースのボーイ・ジョージがもう健気な乙女!男運悪いな~と思いつつ、せつないくらいいじらしい乙女!それにジョージの同居人で親友のマリリン(フレディ・フォックスがほんとマリリン・モンローみたいにとてもとても可愛くチャーミング!)とはまるで女友だち!恋愛運の悪さを慰め合う彼らの姿が愛しい!

凄い余談だけど、この作品のUK版DVDの特典映像で、「きゃあ~♡」とはしゃぎながら本物のボーイ・ジョージにサインしてもらってる素だけど、でもマリリンの衣装でマリリンのまんまの(笑)フレディ・フォックスくんがまたとっても可愛いのだ♡

日本でもソフト化されると良いんだけどね。
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