ぼぶ

君の名前で僕を呼んでのぼぶのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
名前って、その人のアイデンティティの大きな部分を占めるものだと思う。そんな名前を相手に渡してしまいたくなるほど、心も身体も思考も境界がなくなるくらい溶け合った時間。ひとつになれる相手に出会えたこと。何て苦しく幸せな経験なんだろう。
特にエリオみたいに若いうちにこんな気持ちを知ってしまったら、この先誰を愛しても誰と結ばれてもどこか余生のようになってしまいそうな気がした。彼の両親が、ただ見守ってくれる、きちんと悲しみを消化させてくれる人たちで良かった。
それにしても、ひと夏の来訪者ってどうしてこうも魅力的なんだ。ずるい。終わりが見えてるのにね。
音楽とエンドロール(エンドカット?)が美しくて素敵だった。
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