夏目誠也

君の名前で僕を呼んでの夏目誠也のレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
切ない。エリオとオリヴァーはお互いの愛が報われないことを分かっていた。でも愛し合ったし、抑制し合ってもいた。2人はバイセクシャルにあたるのかな。結末が非常に切なく、エリオの最後の泣きの演技が神がかっていた。あの切なさが、尊いし、健気だし、人間らしさ全開だった。

エリオのお父さんが素敵すぎた。言葉の選び方が優しく、愛があった。エリオにとっては、だいぶ嬉しかったんじゃないかな。エリオのお父さんみたいに、我が子に寄り添える父親になりたい。どんなことがあってもいつも我が子の味方でいてあげたい。

愛を殺すことって、本当に辛いよね。同性愛者にとっては、まだまだ生きづらい世の中だろうけど、こういう映画が生きづらい世の中を変えるきっかけになればいいな。

ただのジャケ写がエモいだけで跳ねた映画かと思ったけど、シャレオツだけじゃなく、味わい深い小説のような映画でした。
夏目誠也

夏目誠也