みゆき

君の名前で僕を呼んでのみゆきのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.8
ずっと観たかった作品。
北イタリアの避暑地はこんなにも綺麗で穏やかなんだなぁと終始惚れ惚れする風景で、自分も追体験しているようだったし、実際に暮らしてみたくなる。
LGBTQというテーマに囚われることのない、エリオとオリヴァーの儚く美しいひと夏の恋。
相手を見つめる視線、触れる手と足。もどかしさや苦しさ、楽しさ、幸せを噛み締めるひととき。その一つ一つの仕草や感情が美しくて見惚れた。
エンドロールのエリオの表情にもぐっと引き込まれ、最後まで目が離せなかった。ラストは切なくて辛いけれど、その時間は一生忘れることなく2人の中で残り続けるんだろうなと想像した。
近くでエリオを見守る両親の姿、エリオの父親のセリフ…エリオの周りにいる人物は理解ある素敵な人ばかり。繰り返し観ることで2人の感情の機微を感じられる深みのある作品だと思った。
みゆき

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