Chico

君の名前で僕を呼んでのChicoのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.5
北イタリアの光と空気に包まれた絵画のような景色。善良で幸福そうな人達。甘い果実、心地よい音の調べ、豊な食卓、晴れ渡る空の下に響く笑い声。
まるでユートピアのような世界観です。

そんな牧歌的な雰囲気の中、古代ギリシャで賛美されていた青年愛をモチーフに、夏の暑さに火照る体をもて余す若者エリオとアメリカ人の青年オリヴァーとの情熱的な恋とそのうつろいを描く。

アンドレ・アシマンの同名小説(2007年)が原作。この映画の考察を読みましたが、作品を最大限に楽しむためには、背景にある思想、古代ギリシャについて知らないといけないと思いました。象徴、メタファーがあふれていてかなりわかりづらいものもあります。

ラストシーンが一番好きでした。

(エリオが欲情してるシーン多くてハーレクイン的世界観?にまたかいとなってしまいました)

映画では小説の半分までしか描いていないので続編の可能性があるようですね。
Chico

Chico