Juri

君の名前で僕を呼んでのJuriのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
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イタリアの田舎で少年の一夏の恋。SNSもスマホもない自然と隣合わせの夏休み🌻
私は感動というよりも誰かの夏休みを小説で読んでいるような気持ちになった。

「君の名前で僕を呼んで、僕は僕の名前で君を呼ぶよ」題名にもあるこのセリフ、意味不明なんだけど映像でみると切なくてロマンティック。詩的な愛の表現がとても好き。

何よりもご両親が素敵で、2人の関係を決めつけることも答えを導き出そうともせず見守ってた。けど全部わかってたと思う。
お父さんの「人は早く立ち直ろうと自分の心を削り取り、大人になる頃にはすり減ってしまう。新たな相手に与えるものが失われる。今はただ悲しくて辛いだろうけど感じた喜びをその痛みとともに葬ってはいけない。」ってセリフ。
人の心と肉体は一度しか与えられなくて、それに気づく前には心が擦り切れてる。だから今心のまま生きていいんだってことを経験してきたからこそ言える言葉で愛を込めて伝えるシーンが印象的。

私も誰かのこういう存在になりたい。
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