ユミタロウ

君の名前で僕を呼んでのユミタロウのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

よみうりホールでの試写会にて鑑賞。同性愛映画としてよりも、初めて年上を好きになる戸惑いや焦燥感などを色濃く感じた冒頭だった。序盤に多く見られた主人公エリオがオリヴァーを追いかける描写は徐々に逆転していき、2人の関係性や感情の変化が何とも言えない気持ちになる。期待や意趣返し、落胆、恥じらい、もどかしさなど恋愛に限らず様々な人間関係において当てはまるものがあり色々な見方が出来る映画だと感じた。年代背景、同監督の過去作品、原作を把握していればかなり違う印象を受けるはず。知らずに観るも良し、調べて観るも良しな映画。原作の冒頭を少し読むとより一層楽しめるかもしれない。

最後に司会の方が仰った、「こういった素晴らしい映画がもっと公開されていくように」という一言がとても素敵でした。多様な映画に触れる機会がより多くなることを同じく願っております。