Mary

君の名前で僕を呼んでのMaryのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

切ない。切ないけれど、終わりがとてもすき。
6週間のバカンス、フランス人は南仏ニースなどでバカンスを過ごすと言うけれど、今回のもそれに近いのかしら。
川で泳いだり、果物を栽培したり、それをジュースにしたりそのまま食べたり、アグリカルチャーの世界というか、日本で想像できる"自給自足"の生活の何倍もオシャレだった。

最後のお父さんがエリオを優しく包み込むセリフ群が、響いた。
C'est lui, c'est moi.みたいな台詞が、とても印象的で、性別を超えて魂が惹かれ合っているんだな、と思った。
"感情を無視することはあまりに惜しい。痛みを葬るな。感じた喜びも忘れるな"は胸に刻んでおきたい。

オリヴァーが映る時、ときどきエリオの視線で切り取られる映像がとても美しい。
エリオが、桃?柘榴?熟れたとにかく果実をもぎ取って押し潰して欲望をぶつけるところ、"期は熟した"という意味と掛けてるのかな…

両親の受け入れ方、息子の見守り方が素晴らしかったな…

BGMのピアノがとても美しかったのと、エリオの趣味の編曲最高だった
バッハのリストアレンジ、とかもっと聞いていたかったよ
Mary

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