マリッカ

君の名前で僕を呼んでのマリッカのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に素敵な映画でした。
まず、同性愛がテーマとかじゃなくて、本当に普通の恋愛の物語です。
問題提起とかでもなく、ただただ胸が痛くなるほどの恋愛映画です。
暗いところもなくて、切ないシーンはたくさんあるけど、全体的に爽やかな感じでした。
音楽とかイタリアの雰囲気もかっこよすぎたし、好き!!って思うところがいっぱいありました。
じわじわ心に染みるというか、すごく心に残る映画です。前にムーンライトという映画を見た時そんな気持ちになったんですが、また種類は違うけど、両方とも映像が綺麗な映画です。写し方も人物の描き方も印象的。
お互いの名前で呼ぶところも、恋愛の喜びと痛みを知る人なら胸に響くはず。
両親がとにかく素晴らしい。エリオはやっぱりまだ子供なとこがあって、すごく甘えんぼだし、両親に頼るところはしっかり頼ってて、両親も保護者としてちゃんと彼を見守ってる。息子の恋愛について知ってても、普通の恋愛として見てあげてて、温かい両親やなと思いました。お互いに愛し合ってるんでしょうね。電話を取るシーンで、親が、エリオが傷つくことがわかってて、かわいそうやなぁっていう顔してるときグッときました。
共感というレベルではなく、見ているうちに完全に自分がエリオの気持ちになっていました(特にオリヴァーが電車に乗って去る場面から)。
それは自分も辛い恋愛をしたことがあるから、本当に同じ気持ちになっていました。重なる、というのを映画で初めて体験しました。
人の心に残る映画を作るってすごいよなぁ、と。
ラストシーン、秀逸でした。かなり好きな作品です。本当にオススメします。
マリッカ

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