きよ

君の名前で僕を呼んでのきよのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
オリヴァーの、成人した男の人らしい色気と、エリオの、成人になる前、未分化の緊張感のある色気が、五感を圧倒してくる映画。
特にエリオ君がすごい。暗い家の中に差し込む光で浮き上がる肋骨の陰影だとか、そういった細かなところまでドキッとさせてくる。
エンディングの表情は言わずもがなで、多感な十代の完成が、あの頼りない身体の中に危ういバランスで存在しているのだなと思うと、そのバランスを崩しかねない結末を、お父さんの言葉をきちんと飲み込んだ上で受け止めていて、胸が熱くなりました。
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