このレビューはネタバレを含みます
映像が素晴らしい。エリオの「僕だけの場所」が素敵すぎて羨ましい。
夕食に呼ばれながらも疲れ果てて起きることが出来ない薄暗い時間とか、ひとつひとつ描写が繊細で画面の中の世界の息遣いが聞こえてくるようなところがいい。終始ばっちり空気感が伝わってくるから「北イタリアで一夏過ごしました」って気分になる。
あと終盤でエリオのパパが語るシーンの、優しさがすごい。「心も体も一度しか手に入らない」って言葉が響いた。悲しんでもいいし、嬉しかったことは嬉しかったでいいし、「何にせよ経験したことは良かったし、感情を捨ててはいけない」というのは良い考え方だなと思った。
ただ「男同士だから抑えなきゃ」みたいな切なさ?は自分にはちっとも理解できず「好き同士なら別にいいじゃん」としか思えなかった。