水に飛び込む、夜に抜け出す、窓辺に出てキスをする、そんなイタリアの夏に恋い焦がれてしまう。なんて綺麗なの。
もどかしくて、あやうくて、駅にいるんだけど迎えにきて、とエリオが言うところでは電話越しにいるような錯覚。
エリオとオリヴァーそれぞれが本当に美しくて、芸術作品でした。決して短くはない上映時間、一度も退屈せずに絵だけを追える。
あんな長い脚で自転車に乗ってこられたらそれだけで惚れてしまうと思った。
エンドロールがあまりに秀逸。
お父さんのセリフのとこで観てる誰かの携帯が鳴ったせいで集中できなかったのだけが残念。
原作も続編もみてみたい。
終わったあとこんなに余韻に浸らせてくれる映画は久しぶり。余韻と疑問と感想を一緒に味わえる人がいること、それって、そんな映画って、すごくいいなって思いました。