MoeMiura

君の名前で僕を呼んでのMoeMiuraのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
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Call me by your name, I’ll call you by mine.
名前の交換、子供じみた遊びのようで、でもそうじゃない。相手の中に自分がいるということ、なのかな。ロマンチック。

サーモメーターでみたみたいな映像が一瞬挟まって。オリヴァーの心が現れる数少ないシーンだと思うのだけれど、何を表してるのか今もわからない。

タバコを吸うシーンが多くあったのが印象的。エリオのタバコにオリヴァーが火をつける、あの一瞬。触れそうな、近さ。

なにか、が起きる時、その前兆のように虫が登場する。ざわざわと虫の羽音のように昂ぶる想いと、葛藤。
アプリコットを見つめる主人公。オリヴァーへの気持ち、思春期の性。
パチパチと火花をあげる暖炉の前、座り込む。全てを刻み付けるように、忘れないように。彼らの全てを、鑑賞者に刻み付ける時間をくれる。
様々なもの、の描写がこの映画の魅力を作り上げているのだと思う。
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