綺麗で尊い、少年が大人になっていく過程の葛藤を見た気がした。
途中までは結局何がいいたいの？と理解に苦しんだけど、男同士だからとかそういうことが気にならなくなってきた後半から、自然にすっと入ってきた感じがした。
お父さんお母さんのエリオへの愛情と寛大さ、辛い経験も悦ばしい経験もすべて忘れないでいてほしいという言葉が心に残った。
辛くて悲しくて寂しくて、自分が嫌になったりわからなくなってしまったりした時でも、自分を見失わないでいること、自分を大事にすること。それが 君の名前で僕を呼んで、というセリフに込められていたような……。好きとか大事っていう気持ちは相手に向けられるけど、意外と自分に向けられないものだから。私にはそう思えてならなかったけど、よくわからない。
大人なオリヴァーだからこそ言えるセリフなんだろうと思った。
音楽はピアノが主体で、変奏がたくさんあって心癒された。
