どんな言葉も稚拙で意味の無いモノに思えるほどに、叙情的で美しい映像作品でした。
踊るように揺れ動くピアノの音、太陽の光が照らす肌、ピンボケのキスシーン。
自分が感じた事、それは何よりも正しくて意味のあるもの。
喜び、哀しみ、快楽、喪失。
無視してはいけない、忘れてはいけない、失ってはいけない「感情」の存在を大切にする人の姿が美しく描かれていました。
物語の本質が上記の「感情の大切さ」という部分にある為に、「性差別という視点」で一辺倒になりがちな他のLGBT映画(一概に否定はしない)との差異がある。
だからこそ、これ程までに人々の心を打つのだろうと思わされました。
もし自分の目の前に、美しいと感じ、心から通じる男性が現れたら、愛してしまう…?