美しい純愛ストーリーでは収まらない作品。
友情と愛情の境目ってなんだろう?
そんな疑問に1つの答えを与えてくれた気がする。
本当の愛情が芽生えた時、性別という次元じゃなく、互いの境界線すら溶けてなくなる。
エリオが最後に流した涙に共感できる心でありたい。
“二人の間には知性だけではない、
全てがあった。”
それを悲観するも、否定するでもなく、ただ守り続けた両親の愛は本物。
父親のがエリオに語った言葉、
忘れないよう記録
「思ってもいない時に
自然は滑稽な方法で人の弱さを見せつける
・
そんな時は
私がついている
・
今はなにも感じたくないだろう
二度と感じたくないかも
それに
こういう話をしたいのは
私とではないだろうが
お前は確かな何かを感じた
お前たちは美しい友情を得た
友情以上かもしれない
羨ましく思う
多くの親は早く終わらせたいと願い
息子が冷静になる事を祈る
私はそういう親ではない
・
人は早く立ち直ろうと自分の心を削り取り
30歳までにすり減ってしまう
新たな相手に与えるものが失われる
だが、なにも感じない事…
感情を無視する事はー
あまりに惜しい
余計な口出しかな?
・
もう1つ言おう
より分かるだろう
私は逃してしまった
お前たちが得た経験を
何かが常にー
私を抑えた
又は妨げたのだ
お前の人生はお前のものだが
忘れるな
心も体も一度しか手にできない
そしてー
知らぬうちに心は衰える
肉体についてはー
誰も見つめてくれず
近づきもしなくなる
・
今はまだ
ひたすら悲しく
苦しいだろう
痛みを葬るな
感じた喜びも忘れずに」