美々しく儚く繊細でそれでいて艶やか。
閑静で美しいイタリアの田舎町風景は、この2人の恋物語にぴったりの舞台だと思いました。
ここまでに切なすぎる〝一夏の恋〟があるかしら?
LGBTを題材にした作品というより、1人の人を本気の本気で好きになってしまった少年のラブストーリーなのだと思います。
短い期間でここまでに激しく人を好きになれるってすごいこと。
そんな恋に飛び込んで、恋い焦がれ、嬉しみ苦しむエリオの甘酸っぱくも痛々しい様子は、もう美しい。
恋するって美しい。
映画の枠を飛び出してもう芸術。美術。
全て見終わった後に頭に浮かぶのはこの映画のキャッチコピー。
〝何ひとつ忘れない。〟