まー

君の名前で僕を呼んでのまーのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
全てにおいて美しい映画でした。
基本ど直球の青春恋愛映画です。

「キャロル」と同様、本作をLGBT映画に括ってしまうのは間違いだと思います。敢えてそこに位置付けるなら古代ギリシャの同性愛を現代に置き換えたファンタジーと解するべき。(ギリシャ彫刻がモチーフとして登場する、特に海から引き上げられるシーンから恐らくそう解釈するのが正しいのだろうと思う)あんな両親もあの時代にはまずいないでしょう。
私は「20センチュリーウーマン」に通ずるものを感じました。少年の一夏の経験(恋に限らず)とその成長譚として。ティモシー・シャラメのルックが近いという理由ではなく。笑

ラストのマイケル・スタールバーグの説教は感動的でしたが、若干蛇足だった感も。ただ、やはりあのメッセージはLGBTに限らず普遍的なもの、誰にだって当てはまるものなので、若い子にはぜひ見て何かを感じて欲しいものです。
(私は30過ぎなので心は死んでる…でも、肉体はそれなりに需要があるようだ、多分)

ティモシー・シャラメとアーミー・ハマーは現実でも劇中でも完璧超人なのが若干気にくわないのですが、ほんと素晴らしかったですね。特にティモシー・シャラメ。こうして見ると昨年のオスカーは彼でよかったんじゃないかなと思うくらい。まだまだチャンスはあるとか言ってるとレオ様みたいになりかねない。笑

マイケル・スタールバーグは今回もおいしい役でした。なんなら主役2人よりも素敵。

4K環境を整えてから色々4Kソフトを観ましたが、この作品こそ4Kで観たい一本。(でもソフトが無い…)
それくらい映像が美しく、かつハワイなどにありがちな観光アピールムービーでも無くて、イタリアの田舎町がこれ以上ないほどリアルに、美しく描かれています。
イタリア旅行をしてわかったのは都市は街も空気も汚いこと、地方は街も空気も綺麗なこと。
特にはナポリの汚さと車の運転のヤバさにはドン引きでした。笑

またイタリアを旅したくなる作品。名作認定です。