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国選弁護人ユン・ジンウォンのPoMooNのレビュー・感想・評価

2.9
実際にあった事件を基にしている、と聞いて視聴。しかし出だしに「この映画の事件は事実では無く、人物も存在しない」と一文入っている(日本語翻訳はされていず、字幕無い)わざわざその一文を明記する意図はフィクションである事を強調し、実はある程度実在した話しを元にしてるのか?或いはフィクションだとして国家牽制してるのか?いずれにしても出だしから興味をそそる。
弁護士ユン・ジンウォン(ユン・ゲサン)は最初から熱血なわけでは無い。国選弁護士を押し付けられた形で事件に関わっていくうちに少しずつ気持ちが変化していく。事件は意図せず、先輩弁護士と国家に立ち向かうような形で進んでいく。
2009年辺りの話しとすれば、物価は安く、ゴミが散らかった道並みや、新しい建物と雑居の古い建物が混在しているソウル。先進国に追いつけ追い越せと地域開発を進めていく。そんな中で起こった事件。国家側の警察官が一般市民を殺害した事実があってはならないのだ。国家側・権力を持った側は隠蔽も捏造も簡単に行う、殺人者を仕立てることも。ここでは韓国って民主主義と言いながら結構社会主義的要素あるなぁと感じる。
これを突破するには一介弁護士にはハードル高い。
けれど、裁判官も権力側でありながら、公平さを保っていてくれてた点が救われる。が、ラストはヒーローの様には行かないところが事実っぽく感じるなぁー

蛇足: 原題は ‘少数意見’
ユン・ゲサンは日本のドラマリメイク韓国版のグッドワイフでしが見た事なかった。
No.1104
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