エウーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴のカオスとなり、誰が誰と何のために戦っているのか、完全に把握不可能。ただただ人が次々死んでいくのを呆然と眺めるのみにの完結編。
観る前は「みんな死んじゃうだよな」と憂鬱だったのですが、ダイジェスト的にあっさりとつぎつに死んでいくので、そこまで落ち込見ませんでした。
それでも、サラ、レコア、エマと女性兵士が次々に死んでいくのは辛い。戦場で活躍する女性を描くのは正しいジェンダー感覚のようにも思えますが、男の主要キャラで死ぬのは（悪役除けば）カツくらいのもので、この非対称はなんなのか。そもそもフォウやサラは強化兵であり、レコアさんが「男は女を道具にしか使わない」と叫んで死んで行くことを考えると、世の中の「女性参画」は「女性利用」に過ぎないことを（富野由悠季が）喝破しているのかもしれません。結構ラディカルですね。
それにしても、無事生還したカミーユがファがいちゃいちゃするラストには驚きます。カミーユの精神崩壊は子どもの頃のトラウマだったので、この改変は素直に喜ばしい。
この感じでZZもリメイクしないかな。チャラチャラした素人のガキたちがわちゃわちゃする見苦しい感じはどうにもならないか。
BS12「日曜アニメ劇場」にて。
