クドゥー

機動戦士Zガンダム III -星の鼓動は愛-のクドゥーのレビュー・感想・評価

3.0
『無念を繋ぎとめるのが、生者の義務であるように』

テレビアニメ「機動戦士Zガンダム」を再編集することによって生まれた劇場3部作の第3部は、約束のとおり三つ巴のほとんどが全滅するゴリゴリのガンダムバトルの果てに、やはり呼ぶ声がするところに還るべき場所があるロボットアニメーション映画。

敵を欺き過ぎて何と戦っているか分からなくなってくる裏切りの連鎖は留まることを知らないが、最初から最後まで最前線に出ずっぱりなカミーユに対して後方勤務なシャアはともかく、呑気に星を眺めているだけのアムロは逆襲されてもおかしくないぐらいどうかしている。

主要メンバーであっても明確な殺意が描かれることなく死んでいく戦場の厳しさは過去最大級で、オリジナル版で来たしたという精神破綻をこれでもよく回避できたと感じるが、幼なじみヒロインへの接し方がニュータイプとしてのポテンシャルの差だった。
クドゥー

クドゥー