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仮面のmuscleのレビュー・感想・評価

仮面(1987年製作の映画)
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あれ?結構面白い。あらすじや設定をここで説明するとシャブロル的などんでん返しの根幹に加担してしまう気がしてなかなか本作に限らず人になぜ面白いのかを説明しにくい作家ではあるけれど、今作ではテレビを散々馬鹿にしまくってるシャブロルがテレビの内部からテレビを破壊作品を作ってる。とにかく主演がアンソニーパーキンスに似ている。マネキンだらけの洋館、担ぎ上げられ運ばれる夜道、圧倒的家父長制食卓、ラスト10分で急激に進む感じとグラサンバストアップもなんだかアサイヤスみたいでカッコいい(褒めてるのか?)。ラング的モチーフのひとつである「トリックではなく犯罪を犯してしまう心」そのものをずっと追ってる気がするからシャブロルはヒッチコックの中でも特に『マーニー』好きそう。今作での食卓を後退していくショットとかまさにそうだったし。青山真治の解説付きで上映されてるらしい。どんな解説したんだろう。
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