MayuShimada

ローガン・ラッキーのMayuShimadaのレビュー・感想・評価

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)
4.2
おぉぉ~~~

オーシャンズシリーズの監督だって知ってけっこう期待して見ましたよ。最後の最後まで欺き切ってくれるねぇやっぱり。
エンドクレジット後の「nobody was robbed except you(ちょっと省略): 強盗にあった人は誰もいない、あなた意外は」が痺れる。

オーシャンズ見たときも思ったような気がするけど、最後の1ピースだけ自分で嵌めなきゃいけない部分をわざと説明せずに残してますよねぇ。
いやたぶん。自信無いけど。
でもそうじゃないとヒラリー・スワンクのあのシーンわざわざ入れる意味無いし。
いろんなところで感じるちょっとした違和感とか引っ掛かりが解消するんだよなぁ。
っていうか本当に見た目通りのシナリオしか無いのなら、誰かが補填してくれる分だけなら強盗してもオッケーな世界の中のファンタジーなお話になってしまうもんね。
うん、やっぱり"ミッシングピース"ありますわ。きっとある。

とか、見終わったあとに「これがこうでしょ?であれがこうでしょ?」ってぶつぶつ言いながら見直したくなる映画でした。
めっちゃおもしろいじゃん。

ちょっと変態っぽいこと言うけどね、アダム・ドライバーが走ってるときの足元が可愛い。
あの太い声とぼてっとした動き方で見事にボーッとした弟を演じてましたよ。ボーッとしてるのにムキムキってギャップがまたね。
なんでこう映画に出てくる犯罪者兄弟って弟の方があんなに可愛いんですかね?お兄ちゃんいないといろいろ成り立たない弟多くない?
腕めっちゃ探してたのが愛らしすぎて 笑



※ここから若干ネタバレです!!!※


「つまり…あの男も仲間だったってことだよな」
っていうのが私の中で最後の1ピースなんです。エンドクレジット後の痺れる一言もヒントだと捉えると。
ジミー・ローガンはレース会場から回収されたお金経由で"保険会社のお金"をかっさらって行ったってことですよね。実際保険会社が支払った先はレースの主催者宛でしょうが。
必要な分なのにそれをケチって自分を無職の身に追い込んだのは元を辿れば保険会社な訳だし。
日本は皆保険制度があるから保険会社に特別な感情を持つことはあまり無いかもしれませんが、アメリカの保険会社ってけっこうエグいことするって聞いたことがあるので、あの男が仲間入りする理由が無いとは言えない。何も描かれてはいないけれども。
そうするとジミー達が「地元の英雄」扱いされていたのも私的にもっとしっくりくる。
「あなた意外は強盗にあった人物はいない」→本当の被害者である保険会社の人間は登場しないってことでバッチリ嵌まるんじゃないか?
っていうね?
やっぱり"性技"の為の行動だったんですな。あのおバカっぽい兄弟の台詞は伏線だったわけだ。
やっぱりこういうちぃぃぃぃちゃい引っ掛かりを散りばめて敢えて残す作り方って良いですね!合ってようが合ってなかろうが考えながら見直すの楽しいです。笑

またシリーズ化しないかしらっていう淡い期待。続きそうな感じしたけどどうなんでしょうね~
MayuShimada

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