このレビューはネタバレを含みます
自分が病気で死ぬということを分かっていながら、明るい口調で笑えない冗談を言ったり、あざとさの塊みたいな行動をしたりする桜良に、主人公と一緒になって心揺さぶられる映画前半。
桜良の病状が悪くなるにつれ、心の奥が少しずつ垣間見えてくる後半。
入院の合間で実現した旅行を、2人は別れの悲しさと死への恐怖を感じながらも精一杯楽しみ、桜良は病気で亡くなっていく…
そんな「お決まり」なストーリーを予想していたが、その予想を全く裏切るまさかの展開に衝撃を受けた。
たしかに、伏線になる台詞が映画のはじめの方に入っていたっけ。
これはこれでメッセージ性が強くなったが、驚きすぎて鑑賞中に我に帰ってしまったのと、やっぱりやりきれなさが残ったのが(映画としては成功なのかもしれないが)辛く感じました。