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劇場版 新・ミナミの帝王 THE KING OF MINAMIのぉゅのレビュー・感想・評価

3.5
2021年 鑑賞 21-103-3
「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」等の瑠東東一郎監督の、TVSPドラマシリーズの劇場版。

’92年から、竹内力さん主演、よみうりテレビで放映された長寿シリーズの “難波金融伝ミナミの帝王”
一方、’20年から、千原ジュニアさん主演、関西テレビで放映中の “新・ミナミの帝王”
似て異なる両シリーズ。リメイクやリブートでもないし、もちろん続編でもない。ただ原作コミックの「ミナミの帝王」(作: 天王寺大先生 画: 郷力也先生)は一緒(こちらの原作も長寿作品)。
で、先に言うと、竹内版の方が... 等の比べたものではないので、悪しからず。

ー 新・ミナミの帝王の現段階(’21.3.23.)での唯一の劇場版 ー
地上げというミナミの帝王の以前テーマになったであろうの問題 × 動画の配信やSNS等の現代の問題 = アップデートされた定番の厄介問題に巻き込まれる萬田銀次郎(千原ジュニアさん)と竜一(大東駿介さん)。


ゲスト:
鶴丸美月(松井愛莉さん)
植村周平(板尾創路さん)
小笠原(橋本じゅんさん)
仲舘優花(光宗薫さん)
薮田洋之助(袴田吉彦さん) 等

もう最初から余談かもだが、ミナミの工場地帯の風景が好き。都会のイメージが強い。「ラブ&ポップ」でも大都会イメージの渋谷の工場や裏側的な映像がより掻き立てる...

正直ストーリー展開は、個人的には特にこれといった劇場版らしい捻りはない!SPドラマだろうが、劇場版だろうが、平常運転なストーリー展開。竹内力版は法律を使ったお裁きで、千原ジュニア版はストーリーは現代風にアップデートされてはいるが、法律より人情味なお裁き。どちらが凄みがあるだの、チープ感漂うだの、同じ原作だし、関西地方では刷り込まれた文化的な作品でもあるので、比べたくなるのもわかるが、どちらもどちらで良い所も悪い所もあるんで、どちらも愛していただければと。

千原銀ちゃんの、●を売って商売しているや、最近の希薄な人間関係でも、人情味を売っている感じ、都会でも工場感や下町感が前面に出ている風景。これらが相まって良さを増している。

余談:変装等でマスクを利用しているシーンがある。2021年の鑑賞のためか、普通に思えるし、外される所が不自然で理不尽に思えてしまうという、ある意味の逆転しているようにも思えた... 今はより任侠作品に厳しい時代なのね...
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