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この子の七つのお祝にのぉゅのレビュー・感想・評価

この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)
3.6
2024年 鑑賞 24-55-17 [4-9]
YouTubeチャンネル 松竹シネマPLUSシアター 2週間限定公開 にて
斎藤澪先生の同名小説を原作に、「妻は告白する」「盲獣」等の増村保造監督・脚本による、ルポライターの母田耕一(杉浦直樹さん)は、大蔵(現:財務)大臣の私設秘書である秦一毅(村井国夫さん)の身辺を探っていたが、その矢先秦の家で働いていたお手伝いが殺されてしまう。手型占いをしているという秦の内妻の青蛾(辺見マリさん)を追う母田は、後輩の須藤洋史(根津甚八さん)に連れて行かれたバーの店主倉田ゆき子
(岩下志麻さん)と知り合うが、そのあと何者かに殺害されてしまい、須藤は母田の仕事を引き継ぎ調査を進めるが、青蛾も変わり果てた姿で発見される。やがて須藤はゆき子から驚くべき過去を知らされるサスペンス作品。
また、増村監督の遺作となった作品でもある。

ー この子の七つのお祝いに お札を納めに参ります 行きはよいよい 帰りは怖い ー
木造アパートと着物の少女と部屋に日本人形が6体、真弓(岸田今日子さん)に感じる恐怖感と夫への執念&粘着的怨念が強いと娘にも... 「通りゃんせ 通りゃんせ 〜♪」、血の手型と渋沢刑事(室田日出男さん)らが捜査を(小林稔侍さん 若っかぁ)、ルポライターの母田の取り調べと元後輩の須藤と独自で調査を、ゆき子の店と秦という男と彼の内縁の妻青蛾という手相の占い師の存在、ゆき子の傘とくるしがる母田、自分の部屋のベッドで目覚めた母田と雨の日はよく起こる持病と肺癌?、渋沢刑事のある推理とサングラスの女性と青蛾もサングラス、秦の過去とバー「ヌーボー」で青蛾と知り合う、バーのママの麗子は青蛾?、あの手相を持つ人物の謎と母田の行動は死亡フラグ?、母田の異変と彼の夢は真弓の自殺&血の海「お母さん... お母さん... 」、「調べたいことはみんな... 」、須藤が母田の家にと母田の死、葬式と会津のルポのメモが... 、ヌーボーの元主人の古屋(名古屋章さん)からの話と彼の娘が麗子と手相占いがよく当たる “麻矢” というホステス農園存在、漆塗りの工場と女主人の昌代(中原ひとみさん)さんからの話と麻矢の回想と麻矢の七つになった年の正月に母真弓が自殺(= 母田の夢)、麻矢の父は “高橋道夫” とあの手型の人物?、カンナボウと麻矢の写真「麻矢はゆき子さん そんなバカな... 」、ホテル王の苗字と “高橋” ?、青蛾と高橋の手型の色紙と青蛾 = 麗子 確定!、高橋の過去と麻矢は生まれてすぐに死んだ?、真弓の声とゆき子を殺人鬼にする声と青蛾も... 「堪忍してね 麗子」、冒頭の同じ構図と麻矢の真実、回想と麻矢の死と真弓は狂いと麻矢は “きえ” 、きえは真弓が誘拐し... 、母田はゆき子に人を愛することを教えてくれた人だったと彼の行動とカンナボウ出なくて剃刀を... ゆき子の大切な人は同じような死に方...?

予告編を観た時は怪奇モノなのかと... 中を開けるとサスペンスで... 麻矢を探す過程で何かおどろおどろしいことが?って思ったら中盤で麻矢が誰か分かるし(だいたい誰なのかは容易に分かるし)、なんか凄い拍子抜けだった... 構えて観たんだけどなぁ... でも、岩下志麻さんの演技が凄過ぎで圧倒された!あと、杉浦直樹さんの演技もめっちゃ好きでした!名古屋章さんや坂上二郎さんを観ることが出来たのも嬉しかった!

「あなたって温かいミルクの匂いがする いい匂い」

「お母さん... お母さん... 堪忍してね... 」

「私の一生って何なのかしら? 何のために生まれてきたの? お人形さんだったの?」

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