リバイバル 妻は二度殺されるのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

キム・ボンジュ監督がソン・ヒョンジュの主演で制作したサスペンス・スリラーである本作は、"裁判"の影響から連日のように自宅に脅迫状が届いていたことで弁護士を辞めて製薬会社への転職を決意し、太陽フレアが発生し衛星通信への障害が懸念されていたとある日に仕事を早々に切り上げ同僚らとともに自身の送別会で羽目を外し楽しいひと時を過ごしていた中、軽はずみな考えから約束を破り連絡を無視していた妻のヨンスが何者かに殺害されたことを受け複雑な思いを募らせていたコ・ドンホが、事件の捜査が進展を見せずにいた1年後、転職先の製薬会社から見捨てられ弁護士に復帰した初日の朝に亡くなったはずの妻から電話を受け困惑していたところ、またしても不可解な出来事と遭遇し、電話の相手が事件が発生する直前の妻であり"過去"も改変されたことで、何者かの魔の手が間近に迫ったヨンスの命を救うべく過去の妻と連絡を取り合いながら事件を未然に防ごうと奮闘していく様が描かれた作品となっているのだが、率直に言ってとても面白かったです。主演を務めたソン・ヒョンジュの演技は目に残るものがあり好印象でしたし、過去と現在という2つの時間軸を"携帯電話"で結び付けたことに関しては斬新さは感じられないが、主人公のコ・ドンホを主軸とした現在のみならず妻・ヨンスを主軸とした改変された過去までもが舞台となり様々な展開を見せてくれるので終始目が離せずにいましたね。2つの時間軸が見事に交錯していて最後の最後まで見応えのある一作でした。ただ、"改変"というものに目を向けてしまうと少しばかり理解に苦しむ点や腑に落ちないものなどがあるので何も考えずに視聴した方が楽しめると思いますし、『妻は二度殺される』という邦題のサブタイトルに関しても個人的な意見ではあるのだが、主人公の妻が"二度殺される"と言い切っているあたりがどうも視聴後に気になってしまった。それでも観る価値はあるとは思いますし、単純に面白かった。