中国をルーツに持つアメリカ人チェリストのヨーヨー・マが世界各国の異なる文化や背景を持つアーティストを集めて立ち上げた「シルクロード・アンサンブル」にスポットを当てたドキュメンタリー作品。
神童と呼ばれた幼少時代から現在までにヨーヨー・マが考え続けてきたこと、紛争や革命によって国を追われたメンバーや、失われつつある文化と自身のアイデンティティに向き合うメンバーたちの思いが混ざり合って音楽へと昇華していく。
時に政治に利用され、時に政治から弾圧されてきた芸術。国家を大きく揺るがす可能性を秘めた大きな力だからこそ、アーティストたちが感じている責任の大きさに圧倒される。