みんと

満月の夜のみんとのネタバレレビュー・内容・結末

満月の夜(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「喜劇と格言劇」シリーズ第4作品目。テーマは、「二人の妻をもつのものは心をなくし、二つの家をもつのものは分別をなくす」。

人は二兎を追うし、他の幸せとの比較でしか幸せを実感できないし、都合よく愛されたいし愛したい。絶大な愛を手に入れても尚、というか手に入れれば入れるほど、更なる愛や自由に目がくらむ。だから”失ってからじゃないと学習できない”性分なのだ。愚かな欲深さや好都合な浅知恵で、結局全てを失う彼女に自分を重ねてしまう、、、。

彼の作品を観ると、「なんでこうも人は謙虚に生きられないのか。」、「まあ、そういうもんだよな、醜き部分を代弁してくれてありがとう。」、みたいな気持ちに毎回なる。嫌われそうなのであまり声を大にして言いたくないが、ロメール作品に出てくる女性たちの愚かさには、正直「わかる~自分にもそういう醜いところあるわ(絶望)」という共感の嵐(笑)
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