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満月の夜のsilviawongのネタバレレビュー・内容・結末

満月の夜(1984年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

「満月の夜は誰も寝れないんですよ」というのは主人公がカフェに偶然出会った人の一言。

キーワードを映画の終末直前にさりげなく出すことはロメールのこだわりかもしれない。偶然の出来事が主人公の心を揺らして、その後のエンディングを暗示する。

「月」の語源を調べたら、「狂気」、「狂った」、「気が触れだ」の意味が含まれ、精神に異常をきたし、愚かな狂気に左右されるということ。

「満月の夜」に人が情緒不安定になる傾向があるらしい。精神が昂ったり、感情の起伏が激しくなったりするかもしれない。

主人公は忠実の愛を維持するつもりだが、自由と刺激の日常生活を求める。美人で周りの男性によく攻められるけど、友達関係に越えないように常に気をつけている。しかしある満月の夜にその一線を超えた。その後すぐ罪悪感を感じて彼氏の家に戻ったが、意外な事を分かってきた。

一方で彼氏は地味で独占欲が強い男で、彼女の自由自由奔放な生活に不満を抱いている。彼女との関係を持ちなから、裏に他の女性と付き合い始めた。だんだん安定した関係になって、この日に彼女と別れの話をするつもりだ。

今の時代では、自分を満足させる人を狙いつつ、より良い人を選ぶ考え方は、男性とは限らないでしょう。

しかしどの時代でも、恐らく男女の恋愛観のすれ違いはいつも存在する。

男女と関係なく、誰でも不安定の時がある。
どのタイプの恋愛観を持っても、狂った(浮気)時がある。
恋愛は脆くて切ない人間関係である。
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