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武士の家計簿のなでしこのレビュー・感想・評価

武士の家計簿(2010年製作の映画)
3.5
貧乏と思えば暗くなりますが、
工夫だと思えば…面白い
…byお駒(仲間由紀恵)

歴史学者の磯田道史氏が、
加賀藩御算用方だった猪山家の家計簿を
古本屋で発見し読み解いた著書が原作。

堺雅人が演じる猪山直之というひと、
あの半沢直樹もドン引きするんじゃないか
というくらい、潘や自分の家の経費のことについては一切妥協無しのある意味面倒臭いお人(笑)

河原で拾った小銭なんか、家計簿合わなくなるから返してこいって言うし。
でもそれで嵩んでいた借金もきっちり返したし、見習うべきところもあって。

今の時代もあーこう思い込んだら一直線なひと、会社にいるなあ…って、ちょっと面白かった。


🍽美味シーン🍽
この脚本を手がけた柏田道夫氏は、
「武士の料理帖」という本を出してまして、
武士の家計簿の脚本を書くにあたり、当時の暮らし向きがわかる食事のシーンはできるだけ入れようと意識したと書いています。

★筍ごはん🌸
冒頭の一家の食事シーンには、筍について家族で談義してます。まだ暮らし向きも悪くなく、季節ものを楽しむ余裕があります。

★倹約中のご飯🥢
タラの昆布締め、しらこの酢醤油
→すんごく美味しそうだけど、どうやら当時はタラってちょっと安くて恥ずかしい魚のようです。
ご飯と汁と漬物だけの時も。

出勤(登城)のお弁当は、蒸し芋🍠と握り飯一つ、漬物一切れだけ。

★倹約解除後のお弁当
里芋と蛸の煮物や小魚、沢山の小梅干しやら漬物がぎっしり。

食卓から暮らしむきが変わる様子をしっかり表している作品でした🍱
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