武士の家計簿の作品情報・感想・評価

「武士の家計簿」に投稿された感想・評価

そろばん侍が成り上がるわけでもなく、家計を劇的に立て直すわけでもない。見所が見当たらず、迷子になっているうちに、ついには終わってしまった。消化不良だ。

先行き不透明な世の中、周りと違う生き方を選択する。この点では現代に通じるものがある。
変化に対応できるものが勝つというのは、いつの時代も同じなのかね。

食事シーン多用の意図は? 日常感を出したいだけだとしたら愚手。

このレビューはネタバレを含みます

自分の業-わざ-、手に職とはこのことだなと思った映画

普段はなかなか見る機会のないタイプの映画でしたが、機会があって見ることにしました。

"そろばん侍"
今回初めて聞いた言葉ですが、
侍しかり、現代の我々しかり
時代に合わせて人も職も
形を変えていくものです。

時代背景等予備知識がない状態だったためところどころ理解が追いつかない部分がありましたが、楽しめました。

自分の業を磨いていこうと思います。
これは、以前観たと勘違いしていた。
武士の献立や武士の一分など似たような題名が多い。

この作品は、幕末の加賀藩のそろばん侍の実話である。

ただ、そろばんで加賀藩を窮地から救ったと言う話ではなく、のちに大日本帝国海軍の主計官になる息子がそろばん侍であった父親の生き方を語る人間ドラマの構成になっている。

時代は幕末だから各藩の財政は厳しくそろばん侍が重宝された。

しかし一方薩長か幕府のどちらに付くか再び侍が活躍する時代に。

今大河ドラマでは、西郷だの坂本だのと維新の英雄が脚光を浴びている裏で電卓やコンピューターが無い時代にそろばんで藩の財政を支えている侍がいたことを興味深く観ることが出来た。
前半の節約のシーンはテンポがいいんですが、後半はすこしのんびりだったかな。堺さんの一輪挿しのシーンが好き。家計簿って家族の生活なんだよなぁ。
あな

あなの感想・評価

3.0
そろばんで家族を支えた武士の話。
当時の生活が丁寧に描かれており、それだけでも楽しめた。また、加賀家が世を生きるためにとったある倹約方法も大胆ながら思いきった手段に感服した。武士は対面が一番という考え方があったようで、現代に生まれた自分にはどのような価値観なのかは知るよしもないが、それを捨ててまでとった手段はどれほどの覚悟だったのか想像もできない。けれども仕方がないと、割りきった家族の姿は素敵だった。鯛の描写もとてもいい。家族で支え合うというのはこういうことなのだろうとしみじみ思った。
とまぁ、前半~中盤までは倹約家族の生活を丁寧かつユーモアある演出で描かれていたが、後半からは焦点は主人公の息子へと変わり、突然時代の流れの話になる。しかもパッパッパッと口頭の説明だけで進んでいたため、分かりにくかったし、倹約もそろばんも対しては絡んではこないので、それまでの面白味が薄れ、ただ説明的な場面が多くなっていた。ラストは年をとった息子が実家に帰ってくるのだが、堺雅人と仲間由紀恵が初老の夫婦を演じるのは少々無理があるように感じた。
後半は退屈だったが、家族の温かみと節約の大切さを再度教えてくれるいい作品だったと思う。傑作と言えるほどではないし、武士を描いた作品であるにも関わらず刀を振り回したりする決闘や乱戦シーンもなかったが、たまにはこういった、のどかな作品も悪くない。
KURO

KUROの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

現存する家計簿からイメージして映像にしたのか 淡々としていて そこまで盛り上がりもなく 特別なエピソードもなく うーんって感じでした

4文銭 もう少し感動エピソードに出来たのでは?と思ってしまう
shoco

shocoの感想・評価

2.6
どんな物語においても言えることだけれど、描かれる激動の時代にも華々しいドラマにもその陰には「金」がある。
けれどそんな地味なものが描かれることはあまりない。

当たり前にあるはずだけれど、描かれていない物語を見てきた私にはそれは新鮮で、その質素な暮らしは清貧たるものではなく「そろばん侍」の戦いにも思えた。

映画としてパッとするものがあるかと言えばないけれど、題材からして当然ではある。今の時代の陰にも「金」はあり、これからの時代の変化を支えていくのもそうした地味なようで重要な「そろばん侍」に成り代わる人や機械たちで、そして私たちなんだと思った。
悪くないが何かメッセージに欠ける。
終盤から何故か暗い雰囲気のまま終わっていくのがスッキリしない。

このレビューはネタバレを含みます

 前半は、コメディタッチで借金だらけの生活を耐えて。そろばんをいかして、きりぬけていくかというのを描いていましたが。後半から、大人になった息子の話になるあたりから。武士の家計簿はどこえやら……。ただの、幕末の侍の生活の話になってしまいました。しかも、後半は怒涛の人の死去死去死去。テロップで、バンバン出てくるので。何とも微妙な気持ちになりました。

 前半は、確かに侍がどういう仕事をしていて。食事をして、その時代の生活が珍しくて。それを見ているだけで、楽しくみれました。
 ただ、そろばんをいかしたエピソードがあまりなくて。ただ、物を売って借金を返していくだけで。後半に「借金を返した」と台詞が出てきましたが、いつの間に返してたのかがわかりませんでした。

 息子が成人して、戦争で死んだと報せが入って。慌てる両親でしたが、オープニングで新政府で働く息子目線から物語の導入が入っているので。息子が生きてるのがわかっているのに、そこでドキドキさせてもできなかったです。よくわからない構成でした。

 建前を重視するお侍さんが、生活のために周りの視線を気にせず生きる姿を観れるのは面白かったですが。120分、チト、退屈な映画でした。
刀ではなく算盤を武器に、幕末維新を逞しく生きた武士の物語。

森田芳光監督はコメディもホラーやSFも、本作のような時代劇も撮る。実に多才だ。

家督を継いだ猪山直之(堺雅人)が調べると、家に多額の借金があった。そこで彼は家財一式を売払い、徹底的に生活を切り詰め借金返済に返充てる。息子の祝いの膳の鯛を節約し、鯛の絵を膳に載せる徹底ぶり。一歩間違えば暗い貧窮話になるところを森田監督は妻の仲間由紀恵や舅の中村雅俊、姑の松坂慶子ら登場人物達を明るいキャラクターにすることで、湿っぽくさせないのが巧い。
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