Dorothy

武士の家計簿のDorothyのネタバレレビュー・内容・結末

武士の家計簿(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

堺雅人さんは安定の存在感ですね。仲間由紀恵さんも綺麗。豪華キャストの勢揃いです。
いつの時代も経理は経営の要。見ていて特に退屈はしませんでした。

この時代に帳簿の間違いを指摘することは、幕府を敵に回すようなものだと安易に想像出来ます。帳尻合わせの算盤は弾きたくないと言う直之。誠実で真っ直ぐな性格が伝わってきます。
堺雅人さんが不正を暴くといえばで、半沢が脳裏をよぎりました。藩主がまともな人で良かった。

そして知行取りであっても、借金があったのは驚きです。高給取りでありながらも更に見栄を張らなければいけない暮らしだったとは、あの時代においてお金を稼ぐ難しさが垣間見れます。倹約を実行するには相当な勇気ですし、家族もよく付いてきてくれたと思います。それにしても質屋に売り払った後の落差が酷い。どれだけ上辺の生活をしていたのか。こうなる前にもっと早く手を打とうよ。

信之の自慢話が始まると俵杉算や円周率の問題を出して話を反らしてくれるお婆様が素敵。家族全員でお家芸を極める姿勢があったからこそ猪山家の繁栄があったのでしょう。
私の中の名シーンは大村益次郎:
「これからの世を作るのは君のような人だ」
あのシーンは夢があっていい!
Dorothy

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