ちんたろう

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のちんたろうのレビュー・感想・評価

4.0
とりあえず長い。全てのシーンが必要か?雰囲気壊さず上手く編集したら一時間くらいは短くなると思う。
ただその長いな〜を全て昇華させるほど最後のやらかした小四は良かった。あのシーンのために映画館で約四時間過ごした甲斐があった。小馬の後悔も。

チンピラの凌ぎの取り合いに何となく巻き込まれる主人公。予備軍の男の子たちがあまりに未熟。対照的に徐々に本性が判る小明と小翠は年のわりには擦れ枯らしてるけどやって良い相手か見極めるまでは頭が回らない程度には子供だった。小明に関しては自業自得かと。

スタジオの天井裏、宵闇や嵐の晩など闇の使い方が巧く、明滅する電灯、蝋燭や懐中電灯などの光が印象的。

時代は文化大革命目前の台北。WWⅡが終決して日本軍が引き揚げて残った日本家屋に住んでいた。東洋人が少し違った風習で過ごしてるのが面白い。
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