きっこ

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のきっこのレビュー・感想・評価

5.0
 もやもや


まだ消化できずにいますが、
今、この映画が再度日の目を見ることに、意味がある気がしてなりません。
世の流れに、ちょっと大丈夫かしら…と感じる今日この頃。
このままだと取り返しのつかないことになるのやも…
なんてことが頭をめぐっています。
灯が消えていく(消していく)経過を見せられるとは思わなかった…
うまく咀嚼できておりませんが、本作をみることができて、本当に良かったと思います。

スコセッシ監督ありがとう!!

 

 追)これが映画ということ。感想その②

冒頭の道のシーンで、
エリセ監督の「エル・スール」が頭をよぎり、「こりゃあ、気合を入れてみなきゃいけないかもしれない…」と、スイッチを切り替えて臨みました。
今回、
光って闇があるからよくみえることに気がつかされました。
闇の中にいるだけでも、光だけでも、その存在に気がつけないものかもしれない。

青春(群像)映画でもあるし、50年前のできごとを扱った25年前の作品なのに、スタイリッシュ。

人間の性って因果なものですな。

同じ空間で画面をみながらも、受け取り方は人さまざま。受け取ったものは見えないし、共有できない。人って基本的にわかりあえないというのを忘れちゃいかんな、と胸に刻み、まとまならなかった感想①の追記を終了します。
(映画生活投稿分2017)
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