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羊の木のpenのネタバレレビュー・内容・結末

羊の木(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

物語の設定からか全編緊張感漂ってるけど、基本的にはものの考え方・感じ方・性格が
犯罪者であろうと無かろうと1人1人違う面々の群像劇といった趣で、割りと楽しく観られた。
気まずい空気から起こる笑いも好き。
吉田監督の群像劇で自分が思い出すのは『桐島~』なんだけど、
あちらが接触がクライマックスなのに対してこちらは
ガンガン接触して他者との違いがじんわり浮き彫りになっていく。
そして迎えるそれぞれの結果。分かりやす過ぎではと思いつつ、鈍感男の変化は好き。
松田龍平が『散歩する侵略者』から更に異星人のような佇まいを一歩進めていて、
この人はどうなっていくんだろうと思った。というかなんか今回は『家族ゲーム』の時の
松田優作を思い出す(船に乗るけど、それは関係ない)。
あと車や船が怖い映画でもあったな。
多分前作の『美しい星』の交信と覚醒のシーンにあたるのがお祭りの行進なのかなと思いつつ、
よく分からないけど気圧されるパワーは『美しい星』の方にあったような気もする。
市役所の後輩も金沢のアイツ並に屑になれるポテンシャルはあったと思うのだけど。
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