侑菜

orange 未来の侑菜のレビュー・感想・評価

orange 未来(2016年製作の映画)
3.7

「あの日から、この未来を二人に見せたかった――。」

26歳の須和弘人は、高校のクラスメートで妻となった高宮菜穂と2人の子供、同じくクラスメートの茅野貴子、萩田朔、村坂あずさと一緒に弘法山を訪れる。
そこからの景色を見ながら、10年前に亡くなった転校生で親しかった成瀬翔が菜穂と思い合っているのを感じつつも、彼女を奪ったことを思い出す。
そんな中、翔の死が自殺だったのを知った弘人は、その原因が自分にあると悔やむ。
そして弘人は、何も知らない10年前の自分に訪れる悲劇と、10年後の自分が抱える後悔を手紙に書き……。

原作、アニメを知らず、実写映画視聴のみでしたが、それでも楽しめました。
学生ものは年齢が離れてるせいもあり、あまり感情移入出来ないのですが、この作品は胸がギューっとなりました。
10年後の自分から手紙が届く、、、
これは、10年間後悔に苦しみ、忘れることが出来なかった友達が起こした奇跡。
きっと、描かれていない10年間にもそれぞれに色々な葛藤があったんだろうなぁ。特に須和くん。
たった一人の青年の死が、何年先も彼らの人生に影響している。
自分の命は自分だけのものじゃないのかもしれない。
侑菜

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