この親父(トロイ)、現代の親父だったらダメダメですが時代背景と人種差別を考えるとどうにも憎めないところがある。(デンゼル大ファンだからかも)昭和の頑固親父みたい。
戦後の親も、戦争のキズや荒廃した日本で厳しいなか苦労したんだろうな。
自分が親世代になったからか、所帯を持つ大変さ、子どもへの期待、生活をしていく気苦労など共感しかなかった。デンゼルはスーツをビシッと着こなすと物凄くカッコイイのだが、ここではダボダボヨレヨレのスーツで普段は強気だが実は小心者の親父の哀愁とカッコ悪さがダダ漏れでした。舞台っぽいセリフ劇濃密な演技合戦に目が離せなかった。
息子にとっては、横暴な父親だったけど強い壁になったのは良かったのかな。もちろん乗り越えないと嫌な思い出にしかならないかも・・・だけれど、ローズ役のヴィオラの最後の長セリフが物語を締めていました。よって点数上げました。
あ、あとトロイの友達ボノが凄くいい奴で、彼がいたから最低のクズにはならなくてすんだんじゃないかな。善き友は大事、必須！
