フェンスの作品情報・感想・評価

フェンス2016年製作の映画)

Fences

製作国:

上映時間:139分

3.4

あらすじ

1950年代の米ピッツバーグ。トロイ・マクソンは、妻ローズと息子のコーリーと暮らしている。彼はかつて野球選手だったが、 人種差別によってメジャーリーガーの夢を絶たれ、今では苦しい生活を送っていた。ある日、コーリーがアメフトのスカウトマンに見出され、NFLを目指す大学推薦の話が舞い込んでくる。しかし、トロイは進学に反対、夢を見過ぎたと責め立て、家の裏庭のフェンス作りを強制的に手伝わせる。息子の夢を…

1950年代の米ピッツバーグ。トロイ・マクソンは、妻ローズと息子のコーリーと暮らしている。彼はかつて野球選手だったが、 人種差別によってメジャーリーガーの夢を絶たれ、今では苦しい生活を送っていた。ある日、コーリーがアメフトのスカウトマンに見出され、NFLを目指す大学推薦の話が舞い込んでくる。しかし、トロイは進学に反対、夢を見過ぎたと責め立て、家の裏庭のフェンス作りを強制的に手伝わせる。息子の夢を完全に潰してしまったトロイ。親子関係に亀裂が走り、ふたりを見守っていたローズとも激しく衝突することになるが・・・。

「フェンス」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

「私にも夢や希望があったんだよ」。浮気をし子供まで作ったトロイに18年連れ添った妻ローズが投げつけた言葉です。
社会で受ける差別をトロイは家族にぶつけます。叶わなかった夢、貧乏な生活、つまらない仕事。つましい生活の中で妻を思い家族を養い・・・と思いきや、まさかの浮気。トロイは浮気相手との時間を、全てから解放される大切な時間だと言い訳をします。開き直って逆ギレ、最低です。
何重にも張り巡らされたフェンスは初めは外から家族を守るためのものかと思われましたが、実は自分の中から生まれでてくるものでした。「男は・・・」と語るトロイは本当に最低でした。重厚でいてありきたりのドラマですが、それゆえに重く胸にのしかかりました。
ヴィオラ・ディビスのリスト演技が最高です。よき妻であろうとする女はこんな闇を抱えているのかと。裏切られた後、なさない仲の子を育てながら自分を建て直していく様子が痛々しかったです。
hiyori

hiyoriの感想・評価

3.5
劇が元の映画ということで、ほとんど家の周りから動かないし、かなり喋りが多い印象があった。話はデンゼルワシントン演じるトロイが家族の各々とわだかまりを抱えてしまうという流れ。最終的には彼らがトロイの作り上げてきた心のフェンスによって成長することができたと気付くわけである。世の中には様々家族があるように純粋に向き合うことは出来なくても一つの愛の形を示したのではなか。演技もよかったですね。いい作品でした。だったんですけど、割と良さげなシーンでテレビが壊れちゃって、完全に集中が途切れてしまったんですね。映画に申し訳ない次第です。
なるほど、誰もが観て感じるこの不快感は子供の頃に感じたことがある。

父親の存在の大きさはこの時代の子供の最初のトラウマであろう。
厳格な父の教育は子の将来の道を狭め、綺麗なレールの上を歩かせたがる。
一方、子というのは視点が広いなりに自分の思った方に行きたくなる。そして父に認められたいと願う。
そんなお互いの愛は残念ながら互いに理解し合えるのはずっと後のこと、
だが、けっきょくはかつて嫌いだった父のようになりたくないと思うも、似てきてしまう。
そしてかつて子供だった人は親になり良かれと思ったレールを子供に進んでほしくなる。

デンゼル演じるトロイもそうやって大人になった。ただ、人種差別やスポーツ選手への夢を諦めたなど、背景はやはり説得力がある。
だからこそ我慢できないほどの不快感が生まれてしまう。

それを涙ながらに肯定も否定もしながら支えてくれるのはヴィオラ演じるローズ。
妻であり、母だ。
母は偉大である。
トロイへの愛故に涙を流しながらトロイを否定し、それでも愛してると言ってくれる。
ラストで息子に諭すシーンは鳥肌がたった。

彼女の存在が父が父足らしめる存在であり、家族を家族足らしめる存在である。

また年月が経った時に見返すと今度は違う視点からこの映画を観れるかもしれない。
トロイをただ、腹が立つ男だと見えてるうちはきっと私はまだ子供なのだろう。
naomi

naomiの感想・評価

-
デンゼル・ワシントンが監督・主演を務め、アカデミー賞で作品賞含む4部門でノミネート。ヴィオラ・デイヴィスが助演女優賞を受賞するなど、本国では話題になった本作が日本未公開だったなんて。

でも、本作を観終わったいまその理由がなんとなくわかる。きっと一般大衆向けしないのだろうな。よほどコアな映画ファンでないと観に行こう、と思える内容ではないのかも。尺も微妙に長いし。

夫婦を演じた二人はすごくよかった。
自分を裏切った夫・トロイに対して、今までの結婚生活への想い、夫への不満、自分の胸のうちを吐き出す妻の姿にぐっときた。それにしてもひどい夫であり、父だったな。私ならローズのような生き方はとてもできないだろう。

人種差別をテーマにした映画だと思っていたがそれだけじゃなく、きれいごとだけじゃすまない家族の話だった。
トロイは身勝手な男だったが、なぜかラストは少し悲しくなったから不思議。
ちー坊

ちー坊の感想・評価

4.3
開始10分くらいで観るのやめようかなーと思ったけど最後まで観て良かった!
出てくる人出てくる人、凄くいい演技をする。特にローズ役の人がほんっとに素晴らしかった。あと、観るのやめようかなと思わせるくらい苛々させてくるデンゼル・ワシントン。
自分は絶対こんな人間にはなりたくないって思ってるのに、気付けば少しづつ似てきている。そんな思いを親に抱く人は少なくないのでは?私もその1人だからこそのめり込んでしまったのかも。
日本では劇場公開されなかったのが本当にもったいない。
Sawa

Sawaの感想・評価

3.0
デンゼルワシントンがよく喋る事!!
トレーニングデイから飛んできたけど、銃をぶっ放してるデンゼルワシントンの方が好きでした。
かめ

かめの感想・評価

3.7
基本的に映画を選ぶときは、その時の気分ももちろんだけど、評価が高かったりきになっていた映画を順々に見て行く感じなんだが、これは全くのノーマークでした。
でも表紙?と裏のストーリーを見て、これは絶対いい映画だって思った。評価はそんなに高くなかったけどね。
途中まで、というかほとんど主人公のお父さんのキャラがうざくてうざくてすごい腹たってたけど、最後のシーンでその気持ちがスーッと消えていった。お父さんが残してくれた家族がすごくジーンときた
nutaki

nutakiの感想・評価

2.7
昨年のアカデミー賞を観て作品賞にノミネートされ観たかった作品だが…。
開始から早口で喋りっぱなし。
しかも内容があまり無い。
字幕を読むのに精一杯でクラクラして来た。
セリフの爆弾にこちらは粉砕。
白旗を振り降参です💦
でも、何とか観終えました。
吹替の方が良かったかも?
これは映画というよりは演劇に近い。
実際、演劇を映画にしたらしく、トニー賞を取ったお墨付きの作品。
デンゼル始め主要な出演者も舞台時と同じ。
原題は『Fences』複数形だ。
庭のフェンスだけでなく、人種間のフェンス・親子間のフェンス・夫婦間のフェンスなどを表している。
黒人の家族が主役。
差別の激しい時代を生きた父と現代を生きてる息子。
夢を実現できなかった父は普通は息子に夢を託しそうなものだが、この父親は真逆だ。
デンゼル・ワシントンが主役と監督。
気合いが入ってる。
優等生俳優は、嫌なオヤジの役も自分のものにして、本当に憎らしいオヤジだ。好きになれない主人公。
妻役はヴィオラ・デイヴィス。
迫真の演技でオスカーを手にした。
ドラマ『殺人を無罪にする方法』のアナリーズ役でのイメージが強すぎて、
夫に仕える今作の役がピッタリとこない。
アナリーズの夫へのジェラシー、恐ろし過ぎた。ホラー妻。

嫌なオヤジは不愉快だし、ストーリー展開もあまり面白くなかった。
何より、元々演劇が苦手なので、セリフばかりで疲れたわ。
合わない作品でした。

ラストの奇跡みたいなのもわざとらしい気がしたなぁ。
私の父が死んだ葬儀の帰り道で、綺麗な虹がかかっていた時、
親戚のおばさんが『お父さんが空に昇るから虹が出たのね。』と私の顔を見ながらしたり顔で言っていたけど、雨が降ったから出ただけじゃん!と心の中で思っていたことを思い出した。
ゆうや

ゆうやの感想・評価

3.5
第89回アカデミー賞作品賞ノミネート作品。

人種差別を感じることの少ない日本人には少しハテナな映画ではあるけど、意図は理解できる。
こんなにいい作品を見た人が少ないのが驚き。

家族を守るためのフェンスはやがて家族をバラバラにさせるものになり、黒人の勇気はやがて自身を苦しめる確執と刃となり自分に刺さる。

劇中はなんとも虚しさが残りますが、なぜか最後にはホッとする。

この作品の一番の魅力はすべて会話劇なところ、デンゼル・ワシントンがまあしゃべくります。そしてめちゃめちゃユーモアで
元の舞台を見たくなりました

黒人の歴史というよりかはその時代の黒人家族のお話


劇場公開がなされていないからこそ絶対に見るべき映画
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