Kotoka

ムーンライトのKotokaのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
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この現実を生きてきた原作者と監督、そして今もどこかで生きているシャロンたちの生の物語を描いた作品。

「属性盛り込みすぎ」なんかじゃないんだよ。(そんな酷いレビューがいくつかあった)そもそも半自伝的作品、、。

公開時に一度観たけど最近また見直した。
こんなに秀悦な作品は中々無い。
ストーリー、音楽、演技、映像どれも良かった。

アメリカに住む黒人男性のマスキュリニティや階層性にまつわる葛藤を、シャロンの目を通して線密に描いてる。

1人の人生を辿る。そこに私は社会構造を見る。同時に彼の物語は彼のものであり続ける。

それは原作の戯曲自体がかなりパーソナルな語りだったことの影響だと思う。
原作者はマハーシャラ・アリと対面した時に、「ブルーがいる」と涙したそうです。
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